鷲宮町特別住民票交付式&大酉茶屋3周年市「らき☆すた」感謝祭レポート
「らき☆すた」の登場人物としておなじみの、かがみとつかさ、2人のお姉さんである、いのりとまつり。そして彼女たちの両親である、ただおとみき。ただおは鷲宮神社の神主さんで、かがみたちは正月などには巫女として神社を手伝っているという設定ですが、それを記念し、本物の鷲宮神社がある埼玉県鷲宮町から柊一家に対し「特別住民票」が交付されることになりました!
2008年4月6日には交付式が開催されましが、その時の模様をお知らせしたいと思います。
鷲宮町では、飲食店が「『らき☆すた』メニューdeスタンプラリー」を行っているということもあり、「どこを見ても『らき☆すた』」という雰囲気でした。
天気に恵まれ、桜の花びらが綺麗に舞う中、鷲宮町役場前のコミュニティ広場にて交付式が開始。広場には地元の方はもちろん、近畿日本ツーリストさんによる今回のイベントツアーに参加された方を含め、遠方から多数の『らき☆すた』ファンの方々が駆けつけてくれました。
この日司会を担当したのは、鷲宮町商工会青年部OBの島田吉則さん。
「実は『らき☆すた』はあまり詳しくないんですが、『お前は商工会のオタク代表だ!』と言われて、司会を担当することになってしまいました。愛読書は『ガンダムエース』です(笑)」とのこと。ステージの準備などのため進行が中断するたび、観客からの
「トーク! トーク!」という暖かい(?)声援に後押しされ、
「うちは和菓子屋なんですが、柔らかく伸びる『うにょ〜ん大福』を作ろうとしたんだけど、どうしてもうまくいかず……」「僕はファーストガンダムが好きで、ア・バオア・クーのBGMはやっぱり……」などと、必死になりながら場を繋いでくれました(笑)。
まず交付式の前に、デモンストレーションとして鷲宮太鼓の演奏が行われました。太鼓を披露してくれたのは地元の女の子たちですが、なんと『らき☆すた』の制服(PS2ゲーム限定版特典と同じ物)を着てくれた子たちも。セーラー服の女の子たちが太鼓を叩く光景はなかなか奇妙なものがありましたが、演奏自体は皆さん一生懸命に頑張っていて、実に見事なものでした。
その後、特別住民票交付式の開始です。壇上には鷲宮町長の本多健治さんが上がり、『らき☆すた』ファンの皆さんへ向けてのメッセージがありました。
「鷲宮神社に大酉茶屋が開店してちょうど3年たちます。その感謝祭を含めて、今日『らき☆すた』アニメの柊つかささんと……なんだっけ?」
町長! 「柊かがみ」です!
「かがみさん、そして柊一家の皆さんに住民登録を4月1日に致しました。こんなに『らき☆すた』ファンの皆さんに来ていただいて、柊一家の皆さん方も喜んでいるのではないかと思っております。鷲宮神社の宮司も大変喜んでおります。全国からファンの皆さんに鷲宮町においで頂いて、この町を盛り上げていただきました。そして商工会の皆さんのご協力とお力添えもあって、少しでも町やファンの皆さんにも喜んでいただけるように、柊一家に特別住民票を発行いたしました。さらにファンの方々が真摯であるということを私も色んな所から聞いておりますので、ファンの皆さんにも住民票を差し上げようということになり、そのデモンストレーションが今日になったわけです。住民票にも、鷲宮神社の神楽を取り入れた『らき☆すた』の絵を、角川書房さんにつくっていただきました。皆さんもこの住民票を見ると、みんな欲しくなると思います、どうぞよろしくお願いいたします」
町長! 「角川書店」です!
……と、お茶目な町長さんでした。
その後は、鷲宮町で最初に『らき☆すた』と鷲宮町の関連を発見したという、商工会の青年部員で鷲宮町議会議長でもある上條哲弘さんが壇上に上がりました。
「たまたまTVをつけていると『らき☆すた』がやっていて、『やけに大酉茶屋に似ているな、まあこういうところはどこにでもあるんだろう』と思っていたんです。また次の回を“たまたま”見ていたら(笑)、見覚えのある桜の木ができて『あれ、もしかしたらこの近辺を題材にしているのかな』と思って、詳しく調べさせていただきました(笑)。そうしたら出てくる出てくる色んな映像(笑)。『もってけ! セーラーふく』の曲にあわせてム○カが歌っている映像などがY○u○○○eにあって、クオリティの高さに驚かされました(笑)。
全国から鷲宮町に来て頂く『らき☆すた』ファンの方々は非常にマナーが良く紳士的ですから、町としてもウェルカムです。今日は一日楽しんでいってください!」
……と、かなりマニアックな議長さんでした。
このコメントの後、柊かがみ役の加藤英美里さん、柊つかさ役の福原香織さん、月刊コンプティーク編集長の多田年礼さん、鷲宮神社宮司の相沢力さんに対し、特別住民票が本多町長より授与されました。住民票を受け取った加藤さんは「柊かがみです。こんなに沢山の人が集まっていることにびっくりしました。晴れて私も鷲宮に住民登録されました。もう17年くらい住んでいるはずなんですけど(笑)。これも皆さんのおかげです」、福原さんは「柊つかさです。なんか住民登録されるっていうことなんですけど、よくわからないけど凄いことなんだよねー、良かったです(笑)」とそれぞれキャラになりきってコメントされていました。
そういえば、特別住民票交付式の間、ずっと壇上の後ろに学生服姿の人が立っていた気がしましたが……?
その人はこっそり、鷲宮神社や大酉茶屋の取材もしていたようです。
その後鷲宮神社に場所を移し、
大酉茶屋三周年市「らき☆すた」感謝祭が開催されることになりました。こちらは鷲宮神社にできた大酉茶屋の3周年記念と、『らき☆すた』ファンへの感謝イベントを兼ねたものです。司会は白石みのる役の白石稔さんにやっていただきました。
まずは、鷲宮高校吹奏楽部の皆さんによる演奏が披露されました。何種類かの曲が演奏された後、最後の曲は「この企画ならでは」という
「もってけ! セーラー服」。今までさまざまなアレンジが披露されてきたこの曲ですが、吹奏楽での演奏は非常に珍しいと言えるでしょう。
演奏が終わった後、白石さんが
「もう一回聞いてみたいですよね?」と観客の皆さんに問いかけると、皆さんそれに大賛同。するとさらに観客から「歌ってー!」という声が白石さんに対して上がり、白石コールも巻き起こります。すると白石さんは
「今日も歌詞は曖昧でございます」と言いながら、お得意(?)の若○さんの物まねも織り交ぜ、吹奏楽バックで「もってけ! セーラー服」を歌ってくれました。
それから皆さんお待ちかね、柊姉妹こと加藤英美里さん、福原香織さんが、なんと巫女さんの姿で登場!2人とも髪を下ろしておそろいの巫女服に身を包んだ姿は、本当の姉妹のようです。
そして、豪華景品を賭けたファン参加によるゲーム大会が始まりました。
最初のゲームは
「爆弾チョココロネ」。
まず会場から抽選で8人の人が選ばれて壇上に上がってもらい、さらに4人ずつに分かれてからそれぞれチョココロネを食べてもらいます。ところがそのチョココロネのうちひとつはわさび入り。加藤さんと福原さんには、誰がわさびいりチョココロネを食べたのかを当ててもらい、外れたらチョココロネを食べた人にプレゼントが渡されるというゲームでした。
結果から先にいうと、加藤さんも福原さんも、わさび入りを食べた人を当てることに失敗。チョココロネを食べた人たちがかなりの演技派揃いで、平気そうな顔をしている人もいれば思わずむせてしまう人もいたけど、実はそれらは演技。
「うそー! 『みんなにプレゼント上げたい』と思って、『絶対にこの人が食べた』と思った人をわざと外して、『こちらの人が食べた!』と言ったのに!」という加藤さんだけど、実はわさび入りを食べたのはそのどちらの人でもなかったということも。加藤さん、福原さんとの勝負に勝ったファンの方々は、見事に商品をゲットしました。
ちなみにこのわさび入りチョココロネ、食べてしまった人によると
「やばいなんてものじゃない」ということだけど、試しに食べてみた白石さんは、思い切りむせて涙目になりつつ
「冗談じゃなく、口の中で火が噴いたかと思いましたよ」と言っていました。そんなものを食べて平気そうに振る舞っていた方、お疲れ様です。
2つめのゲームは
「バルサミコ酢一気飲み」。
今度は、お客さんの中から抽選で選ばれた人にバルサミコ酢の原液を一気飲みしてもらい、その早さを競うというものです。
わさび入りチョココロネも皆さん勢いよく食べていましたが、このバルサミコ酢も
「ありえないですよ」と白石さんが言うほどの超高速一気飲み。
参加された方によると
「タバスコよりはまし」ということですが、試しに飲んでみた白石さんは
「酸味が口の中に入って胃を通って、目に突き出てくるような感じ」だそうです。
参加者の中にはえずきそうになり、タオルで口を押さえていた人もいて
「私がバルサミコ酢と言ったばかりに、こんなことになろうとは……」と福原さんも戦々恐々としていました。
ちなみにこのゲームの勝者には、加藤さん、福原さんのサインの入ったバルサミコ酢の瓶がプレゼントされていました。もうバルサミコ酢は見たくもないかもしれませんが、大切にしてください(笑)。
3つめのゲームは
「らき☆すた&鷲宮○×クイズ」。
今度は劇薬とかは登場しない、
人に優しいゲームです(笑)。これはお客さんの中から抽選で選ばれた5名の人に、○×クイズに挑戦してもらうというもの。
ちなみに出題されたのは以下の問題です。皆さんも挑戦してみてください。
【問題】
- 第1問「こなたの好きな食べ物は、チョココロネと聖地巡礼まんじゅうである」
- 第2問「日下部みさお、峰岸あやの、柊かがみは、中学校から高校まで6年間一緒のクラスである」
- 第3問「つかさは現在、こなたやみゆきと同じ3年B組だが、かがみは3年A組である」
- 第4問「原作コミック5巻の表紙に、つかさは登場していない」
- 第5問「鷲宮神社の、今年(2008年)のお正月三が日の参拝者数は、埼玉県第一位であった」
- 第6問「今回このイベントの主催である鷲宮町商工会の職員数は22名である」
- 第7問「柊一家の長女の名前はいのりだが、いのりは現在大学4年生である」
- 第8問「あやのは吹奏楽部に所属している」
- 第9問「白石稔は、本日(2008年4月6日)高速のサービスエリアで磯辺揚げの食べ物を食べたが、食べたのは磯辺揚げ“そば”である」
- 第10問「加藤英美里が今朝食べたのは、おじやである」
4つめのゲームは「メールdeらっきー」。これは、月刊コンプエースにおいて事前に募集された携帯メールアドレスの中から当選者が2名選ばれ、その場で加藤さんと福原さんがその人にメールを送ります。
もし当選者が会場にいればその場でプレゼントを手渡し。
もちろん「メールdeらっきー」応募者が全員鷲宮神社に来ているわけではないので、当選者が会場にいなかったら景品は後日発送となります。
ちなみに、加藤さんから送信されたメールは以下の内容。
件名:おめでとー!
景品が当たりました、ちゃんと大事にしなさいよ。
柊かがみ
はたして、会場に当選者はいるのか……会場の人々が固唾をのんで待っていると、ひとり当選者が会場にいました!
わざわざこの日のために兵庫から来てくれた方に当選し、かがみとつかさの絵が入った鷲宮神社の石碑のミニチュアが、加藤さん、福原さんからプレゼントされました。
さらに、まだ残っていた景品の『らき☆すた』グッズも、会場に来てくれた皆さんに一斉大放出。
「白石みのるストラップ」を受け取った人は、オプションサービスとして白石さんの抱擁も受け取っていました。
これにてイベントは閉幕し、声優の皆さんがお別れのご挨拶。
加藤さん「朝早くから来てくれた人もいてくれて、こんなに長時間『らき☆すた』のイベントのために集まっていただいて本当に嬉しいです。『らき☆すた』のイベントは少ないので、こうしてまた皆さんと触れ合い、皆さんの元気な顔が見られて良かったです。ありがとうございました」
福原さん「最後までイベントを見てくれて本当にありがとうございました。こうやってまた鷲宮でイベントができて本当に嬉しかったです。巫女の衣装も着せてもらったし、貴重な経験ができました。また『らき☆すた』のイベントができることを祈って、さよならしたいと思います」
白石さん「今日はどうもありがとうございました、これからも『らき☆すた』をよろしくお願いいたします。……そういえばひとつ言い忘れていた!『らっきー☆ちゃんねる』もよろしく!」
……と、これですべて終了かと思いきや、最後はサプライズで、鷲宮町商工会から声優の皆さんにプレゼントがありました。
柊姉妹には、イラストの入った凧が。
そして白石さんにはお米30キロが
「手渡しで」プレゼント。
はたして無事に持ち帰ることができたのでしょうか?
【イベントフォトギャラリー】
【○×クイズの答え】
- 第1問「×」こなたが好きなのはチョココロネと鶏肉
- 第2問「×」中学2年から5年間一緒
- 第3問「×」かがみは3年C組
- 第4問「○」表紙に登場しているのはみさお、あやの、かがみ
- 第5問「×」実際には第3位
- 第6問「×」実際には8名
- 第7問「×」実際には会社員。次女のまつりは大学生
- 第8問「×」実際には茶道部に所属
- 第9問「○」ちなみに容器にひびが入っていて汁が漏れ、手が汚れてしまったとのこと
- 第10問「×」実際に何を食べたかは不明